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「いやァァァ…っ」
俺の悲鳴を聞いてくれる人なんていない。

Emilia


もう外は真っ暗。放課後の教室で、言うなれば俺は輪姦されていた。

「うぐっ…んんっ、かはっ」

なんでこんなことになったのかはわからないけれど。いきなり教室に入ってきた4人の男達。全員知らない顔で、もしかしたら卒業生なのかもしれない。制服着てないし。
そいつらに、髪の毛が赤いなんて生意気だなとか何とかイチャモンをつけられて、いきなり殴られて。抑えつけられて全裸にされて、今に至る。

「ァっ、うァっ、んアアっ!」
「ああ、コイツ、すっげぇイイ」

喧嘩とかしたくないから、さっさと逃げるつもりだった。だいたい、初対面のヤツに、いきなり殴られて犯されるなんて、普通思わないだろ?しかも、放課後で誰もいないったって、ここは学校で、教室で。
4人は、代わる代わる俺の腰を抱え上げ、俺を無茶苦茶に犯してゆく。待ち切れないヤツは俺の口の中にもペニスを突っ込んで、腰を打ち付けてくる。

「おい、見ろよ?コイツ、ケツに突っ込まれておっ勃ててやがんぜ」
「正真正銘の変態だなァ」

受け入れることに慣れてしまっている俺の身体は、こんな見知らぬ奴らに乱暴に犯されているっていうのに、快感を感じ始めていた。
事実、解しもしないで無理矢理突っ込まれた俺のアナルは切れて血が流れていたけれど、奴らに注ぎ込まれた大量の精液が今は潤滑油の代わりになっていた。

「んあああっ!」
一瞬、俺の身体がビクビク跳ねたのを、その時俺を犯していた男は見逃さなかったようだ。

「なんだよ、お前、輪姦されて感じてやがんのか?」
男は、今見つけた俺の敏感なポイントを、的確にえぐってきた。
「イヤっ!んあっ、うはっ、…い、イクっ…!!」
イク瞬間、俺が無意識に締め付けたことで、男も短く声を上げて、俺の中に熱い白濁を注ぎ込んだ。

「へェ…。触られてもいねェくせにイクなんて、すげェなコイツ」
俺の身体を押さえ付けていた男が感嘆の声を漏らす。最低最悪だった。もう、このまま死にたいくらい。
だけど、俺がいくら泣いてたって、奴らは自分達が満足するまで止める気はないみたいで。ようやくアナルからペニスが抜かれたと思ったら、すぐにまた、違う奴のが入ってくる。

「おい、前立腺ってやつ、どこだァ?この辺かァ?」
ぐりぐりと直腸内部を掻き回されてゆく。
「んアっ!イヤっ!」
「おー、コレかァ!おもしれェ」
「ンアアアッ!ヤダぁっ!」
「気持ちイイの間違いだろ、変態!」

結局奴らは、それぞれ4〜5回ずつ俺の中に精液をぶちまけていって。
ようやく満足したのか帰って行く頃には、俺は指1本動かすこともできないくらい、憔悴しきっていた。

全身精液まみれで裸のまま床に転がっていて。身動きひとつできない。こんな姿を誰かに見られるくらいなら死んだ方がマシだと思ったけど、それすらもできない。
こんな、放課後遅くまで1人で残っていた俺が悪いのだろうか。
俺が残っていたのには理由があった。

いつも、高級外国車で通勤している隣のクラスの担任の坂本先生。職員玄関の、真上に位置するこの教室から、先生が帰っていく姿を見るのは、もう俺にとっては日課のようなモノ。今日は、職員会議があるらしくて、帰りが遅くなることも、事前にわかっていた。
朝がどうしても弱くて、先生より早く学校に来ることなんかできない俺は(と言うより、遅刻しない日の方が少ない)先生が担当する数学の授業がない日は必ず、先生を見送ってから家に帰っていた。 先生のことが、俺はたまらなく好きだったけど、俺は男だし、先生も男だし。言われても困るだろうなって考えたら、口には出せなかった。

こんな姿、先生に見られたらどうしよう。

どうか、俺が輪姦されている間に職員会議が終わって、先生はもう帰ってしまっていてほしかった。今日だけは、見送れなくてもいいとさえ思っていた。

だけど、物事っていうのは、本当に最悪のタイミングで、最悪のことが起こるものなのだ。

「銀八ィ、おんしのクラス、電気ついちょるぜよ〜?」
「えーっ、マジでか?」

廊下を歩いてくる2つの足音と特徴的な声。それは紛れも無く坂本先生と、ウチの担任の銀八で。せめて、精液まみれの身体を隠したいと思ったが、俺には身体をよじることさえできなかった。

「誰じゃア?最終下校過ぎとるぜよ〜?」

ガラガラと音を立てて、無常にも開かれた教室の扉。最低、まだ銀八の方が良かった、どうせ見られるならば。
坂本先生が息を飲んだのが気配でわかる。何があったかなんて、尋ねるまでもない俺の姿。

「銀八!保健室行って毛布取ってきィ」
「はァ?お前、何言って…」
「いいから早くするんじゃ!」

のらりくらり、煙草を吸いながら廊下の窓の鍵を閉めていた銀八だが、鋭い坂本の声に何かを感じ取り、慌てて安物のサンダルを鳴らして走って行った。

「大丈夫かの?」

大丈夫なわけないの、なんて言いながら高そうなスーツが汚れるのも構わず、先生は俺を抱き起こしてくれた。抱き起こされたことで、俺の身体の裾からは、血混じりのピンク色の液体がどろりと溢れてくる。

先生は、顔を背けることもしないで、脱いだ上着で俺の汚れた身体を包み込むみたいにしてくれて。

「やだ…、せんせ、見ないで…」

ぐすぐす俺が泣き出すと、坂本先生は俺の頭をぎゅうっと胸に抱いてくれた。
これが、こんな状態じゃなかったら、すごく嬉しかったのに…。

程なくして、銀八が毛布を持って走って教室に帰ってくる。それとほぼ同時に、けたたましくサイレンを鳴らしたパトカーがやってきて職員玄関の前に停まった。

「うっわ、コレもあいつらかよ?」

坂本に毛布を渡し、立ち込める臭いに顔をしかめながら銀八は窓を開けて空気を入れ換えた。
やっぱりあの4人は卒業生らしい。俺の身体を散々玩んだ後、会議で誰もいなかった職員室の窓ガラスを割り始めた。あるはずのない音に気付いた教師達は、職員会議を中断して警察を呼び、体育教師の松平先生筆頭に、腕力に自信のある教師がみんなで4人を取り押さえ、他に被害はないかどうか校内を見回っていたのだという。

毛布に全身を包まれても坂本先生の胸に顔を埋めて泣き止まない俺に銀八はふぅと深く息を吐き出した。

「高杉ィ、今日はお前、坂本先生に送ってもらえよな」
涙が止まらないままの俺だけど、銀八の言葉にピクンと反応してしまった。
「本当だったらさァ、俺が送ってやりたいんだけど、担任だし?でも俺って原チャなんだよな」

坂本先生なら車だからさ、俺はこの床掃除しなきゃならねーだろーしィ、と銀八がぼやいている。
「それとも、他の先生がいい?」
器物損壊の現行犯である卒業生4人を乗せたパトカーが走り去って行くのを見つめながら、銀八は煙草に火を点ける。
「わしで、いいかの?」
頭の上から降ってきた優しい声に、俺は鳴咽を漏らしたまま、先生にしがみついてこくこくと頷いた。

「じゃー辰馬、あとは上手くやっとっから、今のうちに帰っちゃえよ」
いつまでも見回りから戻らない2人を心配して他の教師がやってくるのも時間の問題だろう。
ほとんど何も入っていない俺の鞄に、転がっていた俺の制服を詰め込んだ銀八が坂本先生にそれを持たせて。
「ああ、高杉ィ。お前、切れちゃってるみたいだけど、そうゆうの、坂本先生詳しいから。ちゃんと聞けよ〜」

床に付いた血の跡を雑巾で拭き取りながら銀八が言った言葉が気になった。だけど、それを尋ねるより早く、毛布に包まれたまま坂本先生は俺を軽々と抱き上げる。うわっ、俺、お姫様抱っこされちゃってるよ!だけど、それでまた、溢れてきた精液が気持ち悪い。

「銀八ィ、頼んだぜよ」
お姫様抱っこのまま、教室を出る瞬間、銀八と目が合って。いつも死んだ魚のような目をしているはずの銀八が、ニヤリと笑っていた。

(もしかして、銀八の奴、知ってた…?)
俺が、坂本先生のこと好きなコト。
バレていたのかと、そう思ったら、顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなってしまって。
俺はまた、大好きな先生の広い胸に顔を埋めた。

***

いつも遠くから見送るだけだった坂本先生の車の助手席。

「ちっくと、待っとっての。すぐ戻るから」

先生は車の扉を閉めて、また職員玄関の方へ走ってゆく。しばらくして、自分の鞄を手にした坂本先生が、携帯電話で誰かと話しながら戻ってきた。

「…ほーか。…うん、わかったぜよ。…あとは頼むろー」

俺の鞄を置いた時と同じく、後ろの席に鞄を置いた先生は、電話したまま車のエンジンを入れた。そんな親しげに、誰と話しているんだろう?その疑問は、すぐに解決した。

「…わかっちょるぜよ!おんしもしつこいのう、陸奥」

電話の相手は保健医の陸奥先生らしかった。
そういえば、坂本先生と陸奥先生って仲いいみたいなんだよな。ねェ、先生と陸奥先生はどういう関係?先生と銀八が仲いいのは、なんとなくわかるんだけど、だって職員室で席、隣だもんね。 聞きたいことは山ほどあるって言うのに、声が震えて俺の唇は言葉を紡げない。
通話を終えた先生が車を発進させる。家に着くまで、俺はあと何分、こうやって先生の隣にいられるんだろうか。こんな時間に、あるはずがないと、わかっていながら、俺は道路の渋滞を願った。

「確かこの辺にあるはずなんじゃが…おっ、あったあった」
ブツブツ1人ごとを言いながら坂本先生が車を停めたのは深夜まで営業している大きなドラッグストア。
「すぐ戻るからの」
先生は、エンジンをかけっぱなしでドラッグストアの中に消えてゆく。ほんの2、3分だったけれど、俺にはすごく長く感じられて。

「お待たせ」
先生が買って来たのは、俺のための傷薬と湿布と、俺のための新しいトランクス。俺はボクサー派なんだけど、そんなこと、当然言えるわけもなくて。
「さて、どうしようかの」
先生が呟いた言葉の意味がわからなかった。

「やっぱ、ちゃんとシャワー浴びてから帰らんと、親御さんビックリじゃのう」
そう、全身毛布に包まれている俺の身体は未だ裸で。ある程度坂本先生と銀八が拭いてくれたって言っても、身体に残った精液が気持ち悪い。
「お、俺ん家、誰もいないからっ」
言ってしまってから、これは逆効果だったんじゃないかと思って俺は言葉を飲み込んだ。
誰もいないなら、俺がこの姿で帰ったって、誰も驚かないってことだ。

「ほーなんか?おんし、晩ご飯はどーしとるんじゃ?」
だけど、坂本先生は逆に俺にそんな質問を投げ掛ける。
「えっ、…出前か、外食か…。なんかテキトーに、いつも」
俺の言葉を、意外な程真剣に坂本先生は聞いてくれて。どうしよう、こんな、なんでもない会話なのに、ドキドキして心臓が煩くてたまらない。

「…うち、来るかの?」
先生の言葉は、俺の心臓をこれ以上ないくらい的確に射抜いてしまった。
パクパク開閉を繰り返したまま、なんにも言葉が出てこない俺の口。

「嫌なら、無理強いはせんのじゃけど」
「い、嫌じゃないっ!」
毛布がはだけて、痣だらけの身体があらわになるのも忘れて俺は坂本先生の腕を両手で掴み叫んでいた。

「あ、あっ、俺っ…。ごめんなさいっ」
慌ててまた肩から毛布を被る。恥ずかしくなって、もう先生の顔が見れなくて。俺は窓の外に視線を泳がせた。それだけでは耐えられなくて、毛布を頭から被ろうとしたら、先生の大きな手が俺の頭をくしゃっと撫でる。
「あー、陸奥にあれだけしつこく言われたんじゃけどのー」

なんでここで陸奥先生の名前が出てくるの?と思ったら、坂本先生は俺の長い前髪を掻き分けて、額にそっと唇を押し当てた。
(!!)

「それ以上のことは、せんから安心しての」
先生の唇が当たった部分が火傷したみたいに熱い。何、コレ、どういうコト?先生これ、どうなってんだよ?
車を発進させながら、坂本先生は静かに呟いた。

「高杉、いっつもわしのこと、見とるじゃろ」
(ば、バレてる!)

どうしよう、気持ち悪いとか思われてんのかな?アレ?でも、それならなんで俺を家なんかに呼んでくれるんだ?何、俺、もしかしてウリ専とかに売り飛ばされたりなんかしないよな?もしかしたら家にはヤクザみたいな男がいっぱいいて、俺は性処理に使われたりとか?いや、いくらなんでも、教師がそんなことするはずないよな?アレ、どうしようっ!俺ビデオ見すぎかな?

頭の中に浮かんでくるのは、どれもこれも最低な妄想ばかり。今日は、なんて日なんだろう。
そのまま車は市街地を走って、ひとつの大きなマンションの駐車場に車は停まった。なんか、車もそうだけど、教師の給料なんかじゃあ考えられないところに住んでない?坂本先生。

「なんて、カワイイ子なんじゃろーって。ずっと、思っちょったんじゃ」
エンジンを停めた坂本先生が俺の顔を覗き込んでくる。
え、待って?それって、もしかして、ひょっとして、俺の、こと?

「じゃから、わしはあいつらを許さんぜよ」
「せ、せんせっ…!!」

俺、俺、先生のことっ!!そう、言いかけたけれど、俺は裸に毛布1枚の無様な格好なわけで。でも、ずっと好きだった先生に『カワイイ』なんて言われてしまったら、きっと俺の顔は真っ赤になっていて、今更言わずもがなっていうくらいきっとわかりやすい顔になっちゃってるんだろう。

「ホレ、おいで高杉」

先生は、後ろの席に置いていた俺と自分の鞄、それからさっきドラッグストアで買った薬の袋を持って、また助手席の扉を開けてくれた。

「いっ…」

さすがに自分の足で歩こうと思ったけれど、身体は全然言うことを聞いてくれない。
ヒョイと、俺をその逞しい腕で抱き抱えてくれた先生は、そのまま車をロックしてエレベーターで最上階へ向かう。

「わしも1人暮らしじゃき、遠慮せんといての」

えっ、なんだよソレ?先生、俺、期待しちゃっていいの?
緊張しすぎて声も出せないうちに、いよいよ俺は、先生の部屋に入ってしまった。
15階建てのマンションの最上階。ペントハウスとかって言うんだっけ?1人暮らしなんて言ってたけど、異様に広い。部屋がいくつあるのか、数えきれなかった。

「1人でシャワー浴びれるかの?」

リビングに鞄を置いた先生は、そのまま俺をバスルームの脱衣所まで連れて来てくれたけど。

「大丈夫、1人で、でき、…んっ、…っ」

早くこの身体中の汚い液体を洗い流してしまいたい。だけど、俺は情けないことに、1人で立つこともできなかった。俺から溢れた淫液は太腿を伝って脱衣所の床を汚していく。先生ごめんなさい。
情けなくて、また涙が溢れてくる。

「ちっくと待っての」

脱衣所の床に、なるべく俺の身体の負担にならない体勢で俺を座らせた先生は、その場で自分もスーツを脱ぎ始めた。

「せっ、せんせっ」

ヤダ、どうしよう。昨日まで、遠くから見ているだけだった先生の裸が今目の前にあって、今から一緒にシャワーだなんて。あれだけ輪姦されて嬲られた後だっていうのに、ドキドキしてる。反応しちゃいそう、ああ、もう、この馬鹿息子!

服の上からでも十分わかっていたけれど、やっぱり先生はすごくいい身体をしてた。腕なんか俺の倍くらいはありそうだ。腹筋もきれいに割れてるし、お尻だって引き締まってるし。お尻を鍛えるのって、かなり大変なんだよな。

「おいで」

すぐにタオルで前を隠してしまった先生だけど、やっぱり軽々と俺を抱き上げて、バスルームの中に入って行く。俺の身体を支えながら、子どもをあやすみたいに丁寧に俺の身体を洗ってくれた。洗ってくれてるだけだっていうのに、俺はガンガン感じてしまって、声を我慢するのとか、前を押さえるのだとかでいっぱいいっぱいで。必死で、自分より10センチ以上背が高い先生の肩にしがみついていた。

「高杉、中は、自分でできるかの?」
「え?…ぁあ、うん」

先生に支えられたままバスルームの床に膝をついて。指を身体の裾に持って行ったけど震えてなかなか力が入らなかった。
くぷっと中指と人差し指が自分の中に飲み込まれてゆく。

「せんせ、お願いだから、見ないでっ」

指で掻き出される汚い大量の淫液。
指に力が入らないし入口は傷ついて激痛だしで時間はかかったけれど、なんとかほとんど全部の淫液を掻き出して。

「せんせー」

俺の身体が冷えないようにお湯をかけてくれたり、手を握ったりしてくれながら、ずっと俺を支えてくれていた先生に、ぐったりと身体を預けてしまった。精魂尽き果てたってこんな感じなのかなァ?先生は何も言わずに、俺の頭をくしゃくしゃっと撫でて、それから、目尻の涙を唇で掬うみたいにキスをくれた。
柔らかく身体をバスタオルで拭いてもらっている感覚の後、やっぱり俺は、お姫様抱っこで先生の寝室に運ばれていた。

「薬塗るから、ちっくと見せての」
「やっ、やだやだっ!!先生、見ないでよっ!」
「駄目じゃ。陸奥先生オススメの傷薬じゃき、安心しィ」

先生の長い指が俺の中に入ってくる。俺は声を出さないように、枕に顔を押し付けて唇を噛むことに必死。
身体中の痣に湿布を貼って、新品のトランクスを履かせてもらって。ようやく俺は顔を上げることができた。

「高杉、晩御飯はどうするかの?」
「なんにも食べたくない」
「ほーか。じゃー、高杉ん家は、門限は何時なんじゃ?」

それまでには送って行くから休んでおきィって、ベッドに長い脚を伸ばして座った先生がまた頭を撫でてくれる。

「ウチ、門限ナイ」
「へ?」
「3日くらいなら、帰らなくても大丈夫」
「ほーなんか?」

それは事実だった。仕事が忙しくてほとんど家にいない両親は、俺が3日くらい帰らなくたって、きっと気付きやしない。

「だから、せんせ」

今だけでいいから、一緒にいて。

そんな願いを込めて、俺は手を伸ばして先生の硬い太腿に触れた。
無言のまま、ゴロンとベッドに横になった先生の掌の温かさを頭や顔に感じながら、俺はウトウトと眠りに落ちていった。
最低なことと、最高なことが同時にやってきた俺の、とんでもない1日が、ようやく終わりを告げる。


続く



なんだろねー、高杉君が教室で輪姦されてる図が浮かんだだけの話だったのにねー(苦笑)続けてどうするつもりだ高階(爆)いつもと違う設定の3Z。辰馬は数学の先生でいいんかね?高杉君も遅刻多いだけで不良でもなかったり。
タイトルEmilia(エミリア)は花の名前。花ことばは『秘めたる恋』






















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