□title list□
 ※水色部分にカーソルを合わせると
 メニューが出ます

※「マンニィ」の続きです

イタリアン・ミルフィーユ


「大丈夫かァ?晋。よぅ頑張ったの」
言いながら俺の頭を撫でてくれる辰馬。ああ、辰馬って、なんでこんなに優しいんだろう。褒められて、泣きそうなくらい、嬉しくなる。

「辰馬、もう満足?」
微笑んでいる辰馬の顔を触りたくて、手を伸ばしたら、俺の手首には湿布が貼られていた。あんなオモチャの手枷だっていうのに、ここまでしてくれなくても、たぶん大丈夫なのに。
下を向いたら、痛めつけられ続けた俺の乳首にはデッカイ絆創膏。きっと、薬もちゃんと塗ってくれているはず。

「まだ足りないのは晋の方じゃろ?」
「なっ、違っ…」
見透かされたように辰馬に言われて、俺は身体が熱くなった。俺ってホント、どうしようもない淫乱だ。
辰馬がこうやって、俺が喜ぶ痛いことをしてくれるのは月に2回くらいなんだ。だから、その時だけは、1日中でもヤり続けていたいって、そう思ってしまうのが、きっと辰馬にはバレてるんだ。

「でも、晋のココ、もう限界じゃろ?」
言いながら辰馬が撫でた絆創膏ごしの俺の乳首。軽く触られただけなのに痛くて。

「んくっ…」
「ほォら、やっぱり無……」
どうしよう。今の、ちょっと撫でられたくらいの痛みで、反応してしまった。もちろん、抱き合って全身くっついてるんだから、辰馬にもバレている。

「ほんに、晋はえっちィ身体しとるのォ」
「たっ、辰馬のせいだっ!」
お前とするのが、あんまりにも気持ち良いからじゃないかっ!

「いんや、晋の生まれ持った素質じゃろ」
辰馬は俺の身体を抱いたまま、ごろんとベッドの上を転がって、俺を押し倒したみたいな体勢になって。

「ま、わしのせいってのも、嬉しかったりするんじゃけどの」
俺の股間を太腿で、絶妙の力加減でぐりぐり押しながら唇を重ねてくる。
堪らなくなって俺は両腕を辰馬の首に回してしがみつくしかできなくて、ただただ、喘がされていた。

(お前だってギンギンじゃねーかっ)
「ぁっ、んっ、…ふ」

身体が熱くなって呼吸が苦しくなって胸の奥がジンジン痺れてきて心臓がうるさくドキドキして。もっと感じさせて欲しいもっと気持ち良くなりたいもっと辰馬に近づきたいもっと攻めて欲しいもっとおかしくして欲しいもっと目茶苦茶にしてほしい…、って俺の中の何かが競り上がってくる長い長いキスの後、我慢できなくなって。

「たっ、辰馬の入れてっ!辰馬のが欲しいっ!」
「うん、えいよ」
もう解す必要なんてない俺の秘部に、それでもローションをつけた指を入れて確認した辰馬は。

「晋、おいで」
両手を伸ばして俺の身体を抱き上げて。ぎゅうっと強く俺を抱いたまま、胡座をかいて座った自身の上に俺の腰を落としていった。

「ぁぁあああ…、ぁっ、たつ、まァ…」
座位になると、俺と辰馬の身長差じゃ顔の高さがちょうど同じくらいになるもんだから。
俺は夢中で辰馬のキスを貧りながら、下から突き上げられる快感に身を任せていた。

***

あれから、俺がイった回数が、たぶん5回くらい。
途中からワケわかんなくなってるから、たぶん。辰馬もきっと、1回か2回くらい。
もう俺は、ぐったり疲れに疲れて、指1本動かすのも嫌だっていうのに。

「晋、お腹すいたじゃろー?」
先にシャワーを浴びてきた辰馬は全然平気な顔。ハッキリ言って、受けるより攻める方が動かなきゃならないし、大変だと思うんだけど。辰馬の底無しの体力が、ちょっとだけ羨ましかった。

「晋、大丈夫がか?」
タオル1枚、濡れたまんまの髪の毛で、ベッドから動けない俺の頬や額を撫でてくれる辰馬。

「食べる元気ナイ」
長時間喘がされていたせいで喉が痛い俺の声は枯れていた。

「それはいかんぜよ〜!それ以上痩せてどーするんじゃ」
痩せたくて痩せてんじゃねェっつぅの!太らないんだから仕方ねェだろうがっ!

「オーガスムって、100キロカロリー消費するらしいぜ」
「ほー」
それが本当か嘘かはどうでもいいんだけど、セックスでかなりの体力とカロリーを消費するのは間違いないと思う。たぶん、マラソンより激しい運動だと思うぜ、俺は。

「ほんなら晋は、今日は900キロカロリー消費じゃの〜。焼肉でも食べに行くべきかの?」
「なっ…!!」
テメェ、俺の回数なんか数えてんじゃねェっ!!

恥ずかしくなって布団を頭から被った俺の横に辰馬は腰を下ろす。
「晋〜!そんな照れんでもえいじゃろ〜?」

今更じゃあ、とか、こないだは7回じゃあとか言ってる辰馬。待て待て待て、お前、もしかして毎回数えてんのかよっ?

「だっ、だいたい、警報出てんのに焼肉なんて行けねェだろっ!」
俺は布団の中から掠れた声を張り上げた。
「あ、警報の。とっくに解除されて、午後から学校あったらしいぜよ」
「…はァ?」
慌てて布団から顔を出して叫ぶけど、辰馬はニコニコ笑っているだけで。

「おっ、お前!テスト前だってわかってんのかよっ!!」
7月の終わりと言えば、前期の期末試験が待っている。もう4回の辰馬は、テストなんてほとんどないんだろうけど。

「わしも陸奥が来るまで警報解除になってるの知らんかってのぅ」
待て待て、陸奥が来た?いつの話だ?俺にはそんな記憶ねェぞ?俺が寝てる間のことか?

「でも安心しィ、先生達も休みのつもりだったらしーて、ほとんどの授業が休講だったそうじゃ」
掲示板に隙間なかったらしいぜよーと辰馬が笑ってる。いや、本当に俺の取ってる授業が全部休講だったなら、それでいい話なんだけど。俺は普段から、結構真面目に行ってるんだから、今1回くらい行かなくても平気だとは思うけど。

「でも晋、あんな身体に火着いたまま、授業なんか受けれたんか?」
(うっ…)

確かにそこは全然自信のないところだけど。だって、ヤリたくてヤリたくて仕方なかったのは俺の方だ。台風のせいで、急に休みになって。朝っぱらから辰馬に『しよう』って言ったのは俺だ。

「そん時はお前、切り替えるっつぅの!」
なんだか、何もかも辰馬に見透かされているようなのが悔しくて、そう掠れた声で怒鳴ってみたんだけど。なんだかそれすらも、辰馬にはバレているような気がする。

「はいはい」
笑いながら、子どもをあやすように俺の身体を布団から引っ張り出して抱いてくれた辰馬。ああお前、せっかくシャワー浴びて来たのに、俺の汗だくの身体にそんなにくっついて。

「んっ…」
しかも、俺の中に出された大量の辰馬の精液が、どろりと溢れてきて太腿を伝って。付き合い始めの頃から、『ちゃんと洗うから生がいい』って言ってるのは俺なんだけど。辰馬とは直接繋がりたいんだ。辰馬も生の方が好きみたいだし(デカイからだろうな)。

「晋、シャワー入ろ」
「お前、先入ったんだろ?」
「2回入ったら駄目って決まりはないぜよ」
疲れきった俺の身体を抱き上げて、辰馬はバスルームに向かう。俺を椅子の上に座らせてシャワーのお湯を調整している時に、玄関チャイムが鳴った。

「あっ、晋、ちょっと持っとって」
俺にシャワーヘッドを押し付けた辰馬が裸のまんま玄関へ向かう。

「おいっ!お前、せめて前隠せって!」
誰だか知らないけど、放っておけばいいのにって俺が思っていたら。

「坂本ぉーっ!!裸で出て来るなァっ!!」
玄関から聞こえてきた絶叫は…、あれは服部か?ってことは、辰馬、いつの間にかピザ頼んだんだ。

「えいじゃろー、おんしならいい加減見慣れたじゃろー?」
「そういう問題じゃねェっ!」
うん、確かに。うちで飲み会やって、酔っ払ってくると脱いじゃうからな辰馬は。まず1番は近藤だけど。

だけど、そういう問題じゃないって叫んだ服部が正しいよな。
「固いコト言わんの」
「一般常識だろーがっ!配達しに来たのが俺じゃなかったらどーするつもりだぁっ!」
「服部って確認したから出たんじゃもん」
「ふざけるなァっ!」
玄関での漫才みたいなやり取りの後辰馬が戻ってきて。

「さ、早ぅシャワー浴びてピザ食べるぜよ」
「あと頭だけ」
「えぇっ!!」
俺の身体を洗うってのに託けて、触りたかったんだろうけど。別にそこまでしなくたって、お前いつも俺の身体なんか触ってんじゃん?

朝からあれだけヤった後にまだ、身体に触りたいって言ってもらえるのは正直嬉しかったんだけど。
「んじゃ、わし、先に上がっとるの」

軽く身体をお湯で流して、ちょっとヘコんでバスルームを出て行った辰馬は可愛かったかも。
仕方ないな、ピザ食べ終わったら、濡れちまった乳首の絆創膏、張り替えさせてやろう。そうすれば、辰馬も俺に触れるから満足するだろうし。

そのままもう1ラウンド…とか、言い出さないかどうかだけは心配だけど。いや、それは俺か?いやいや、さすがに今日9回なんだろ?もう出るモンありませんって!いくら俺でも勃ちませんって!辰馬は…まだイケそうだけどなァ。

アレ、そういえば手首の湿布は…いつの間にかどこかへ行ってしまっている。それだけ激しくヤっちまったってことかなぁ。後でベッドの上探してみよう。

とにかく俺は。急いで頭を洗って、身体を拭いて。冷める前にさっさと食べ始めてしまえばいいのに、律義にリビングで俺を待っている辰馬の膝の間にちょこんと座った。辰馬の身体に背もたれみたいに体重を預けて。

バスタオル1枚、腰に巻いただけの姿で。


END



すいません、Hシーンもがっつり書くつもりだったんですけどっ(汗)息切れしちゃいました(爆)
ごめんなさい。とにかく、イチャイチャらぶらぶ坂高の休日、…みたいな感じでした(汗)
服部君は…災難!(笑)←高階がピザ食べたかっただけだよん。タイトルはもちろんピザ























No reproduction or republication without written permission.