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※「このまま君だけを奪い去りたい」の続きです

手を繋いだまま。辰馬に連れて来られたのは、新しくできた(らしい)ホテルだった。

瞳の住人 side-S.T


辰馬とホテルに来たのは2回目だと思うけど。ラブホに行ったことがそれしかないなんてわけはなくて。だけど、新しいだけあって今日のとこは今まで行ったどこよりも断然キレイ。

「晋、お風呂入るぜよ」
100インチのプロジェクターをいじって、TVを映して遊んでいたら、部屋に入ってすぐにお風呂の用意を始めていた辰馬に呼ばれた。

「もうたまったのかよ?」
「まだじゃけど、もうすぐじゃき」

脱衣所のところまで行ったら、抱きしめられて、辰馬に1枚1枚脱がされて行く。って言っても、夏だからあっという間なんだけど。
恥ずかしくてフェイスタオルで前を隠そうとしたら、自分も全裸になった辰馬に取り上げられた。

「なんで隠すんじゃあ」
「だって…」

そりゃ今更っちゃー今更なんだけどよ。辰馬に促されて、バスルームの中へ。全身にシャワーのお湯をかけられて、椅子に座ったら、辰馬が後ろから抱き着いてくる。

「久しぶりじゃき…」
試験期間にセックスする時間的余裕がないのなんていつものことだ。だけど、4月から4回になった辰馬の試験なんて、数が知れている。
余った時間で、進学の勉強をしてたにしても、俺みたいに何日か徹夜したわけじゃなくて、絶対溜まってたはずなんだ。やっと試験が終わった昨日は、俺が爆睡してたわけだし。
叩いても舐めてもキスしても起きなくて、さすがの辰馬も諦めたんだとか。お前な、舐めたってなんだ舐めたって!どこ舐めた!

「んっ、ハァっ…」
ボディソープをたっぷりつけた辰馬の手が肌の上を滑ってゆく。ぐりぐりと乳首を指で弄ばれるだけで、声が漏れた。

「晋、きれいじゃ…」
首筋にかかる辰馬の吐息にさえ、ゾクゾクしちまって鳥肌が立つ。2週間もお預けだった身体には、ちょっとした刺激でさえ、いつもの3倍敏感に感じてしまう。

「たつ…っ、下も…っ」
感じさせられて、途切れ途切れにしか言葉が出せない。久しぶりのせいか、辰馬は限界まで俺を焦らすんだ。

「下だけじゃわからんのぅ」
「ば、かっ!…ァんっ、ふぁあっ」

下腹部や内腿は撫で回すくせに、大事なところにはまだ触ってもくれない。

「焦らす、なっ」
自分で扱いちまうぞって考える限界まで焦らされてようやく、辰馬は泡だらけの手で俺の中心を触ってくれた。辰馬の手には何か仕込まれてるんじゃないかって、いつも思っちまうくらい気持ち良すぎる。

「ァっ、イク、…出る…っ!」
「えいよ」
「ぁあっ…」

びくんって身体が跳ねて、俺達の前の鏡にまで白い濁液は飛んでしまった。溜まってた上にこれだけ焦らされたせいかマジで今日はいつもの3倍は早ェ。

「ほんに、晋はかわええのう」

俺の中心や嚢の辺りを撫で回したまま、後ろからぎゅうっと抱き着いた辰馬もガチガチに固くなっていた。

しばらくそうやって抱きしめられていたけど。それだけじゃ我慢できないのなんて2人共一緒だ。俺の身体の泡を流した辰馬はスポンジを使ってさっさと自分の身体を洗い始める。
その間、俺は先に温めの湯舟に浸かって、身体を洗い終わった辰馬も入ってきて。辰馬のマンションの湯舟も相当広いとは思うんだけど、やっぱ家の風呂とホテルの風呂は根本からサイズが違う。身体のデカイ辰馬と2人で入っても全然余裕なんだからな。

湯舟に浸かりながらもキスしたり、お互いのを触り合ったりしてたんだけど、先にお湯から上がったのは辰馬だった。

「晋、ゆっくりでえいからの」
「うん」

いつも一緒にお風呂に入っても、辰馬だけ先に上がる。なんでかっつぅと、受けには受けの準備ってモンがあるからだ。今となっちゃー辰馬もその辺はよくわかってて、一緒に上がるとか俺の身体を拭きたいとかは言わなくなった。

(もうすぐ1年じゃねェか)

昨年の前期の打ち上げは4人だった。日程を試験が終わった翌日なんかに設定したもんだから『アホか、寝かせろ!』って、何人も来なかったんだ。だから今年は1日空いてるってワケ。確か俺も、ギリギリまでレポート書いてて、提出してから真っ直ぐ居酒屋に行ったんだ。
徹夜明けそのまんまだったのに、いつも通り飲んだもんだから、酒が回って途中からの記憶がない。だいぶ後で、俺と辰馬が付き合い始めてから銀時に聞いた話では、辰馬にお姫様抱っこで連れて帰られたって。あの時、密かに辰馬のことが好きで、キスしたりしてた銀時は、そんな俺見てどう思ってたんだろうな。

まぁ、今はアイツも幸せそうだし、過ぎたことなんだけど。

とにかく、湯舟から上がった俺は、辰馬を受け入れる為の準備も全て終わらせて、身体を拭いたバスタオル1枚腰に巻いた姿でベッドルームに移動した。

辰馬は、全裸のまんまさっき俺が遊んでいたプロジェクターで、やっぱりTVやインフォメーションを映して遊んでいた。いつも先に上がって下着とシャツだけは着けてたりする辰馬が全裸のまんまってのは珍しい。それだけ、プロジェクターに興味を示したってことか?

「すごいのぅ、コレ、うちにも欲しいのぅ」
「高いんじゃねェか?」

多分あのメンバーの中では一番の酒飲みだってのに、やっぱり辰馬はいい身体をしてる。いや、一番筋肉質なのは岡田か近藤だと思うけどさ。Tシャツの上に胸筋盛り上がってっからな。辰馬はそこまででもないんだけど。全裸でいるもんだからマジマジと見惚れて、しまった。

明るいまんまでも別に俺は構わねェけど、せっかくだからってムード照明のスイッチを入れた辰馬に抱きしめられて、ベッドに押し倒された。

さっき湯舟の中でしたよりも、数段濃厚なキスで意識が全部持っていかれながらバスタオルを引きはがされる。プロジェクターの話なんて速攻でどっかへ行ってしまった。

じわじわ感じさせたいのか、念入りって言ってもいいくらいのゆっくりさで俺の身体を這っていく辰馬の唇と舌。

「晋、今日はどっちがええ?」
さっきも指で弄られた胸の飾りを舌で転がしながら辰馬が上目使いに尋ねてきた。

「ァ、ん…?どっちでも…」
「じゃ、ちっくと」
「ヒぃっ!」

乳首を噛まれて引き攣った悲鳴のような声が出た。ジンジン痺れて痛ェ。だけど、頭の中はぼぅっとしてくる。たぶん、なんかのスイッチが入るんだと思う。

辰馬が痛いことをしてくれるのは、だいたい2週間に一度。試験期間とその準備で、セックスそのものを2週間してないんだから、そろそろだって言ったって、ここは家じゃない。アダルトグッズは、ここでも買えないことはないだろうけど、ノーマルなバイブとか、そんなんだけで、多分俺を気持ち良く痛めつけるようなものはないハズ。

別に、アダルトグッズじゃなくてもいいんだけどさ。例えば、さっき脱衣所にあったバスローブの帯。あんなんで縛られるのでもいいんだよな、俺は。最悪、フェイスタオルや枕カバーなんかだって、折りたたみゃァ手首くらいは十分拘束できると思うんだけど、辰馬はそこまでは考えてないらしい。

辰馬には束縛されたいとか、拘束されたいからセックスの時は縛って欲しいって思っちまうのはおかしいかな?1回でいいから、張り付けにされて、身動き取れない状態で失神するまでイカされまくって責められたいって思うんだけど、多分土方しかわかってくれねェだろうなァ。

「痛い痛い痛いィっ!!ぁア、たつ、ま、もっと…」

一度痛みを感じてしまうともう、俺の身体は我慢が効かなくなる。必死で枕を掴んで痛みに耐えてるってのに、無意識のうちに口からは、もっとメッタメタにされたい、ぐちゃぐちゃにされたいって、ねだるような言葉ばっかり出てきちまうんだ。

「なんじゃ、噛んだら急にデカくなったのう」

さっきも1回出したのにのぅ、なんて言いながら辰馬は俺の中心を握りしめる。いや、最初のキスから感じてましたっていくら思ったって、辰馬にそう言われたら、興奮してしまうのが俺。

「た、たつ、まっ、もっと、してっ、ココっ」
自分で抓ったり爪を立てて痛めつけるには限界がある。やっぱり辰馬の加減で噛み付いてもらうのが一番気持ち良い。

「ド淫乱のド変態じゃの、晋は」
「ぁ、ぁぅっ…」

辰馬の手に堕ちていく自分は止められない。引き千切れるんじゃねェかってくらいの強さで乳首を噛まれながら中心を扱かれて。また出る、イク、出ちゃうって絶叫したところで急に、辰馬の攻めの手は止まった。イキたかったのにぎゅっと根本を握られて。

「まだダメじゃ」
寸でのところまできてた精液が逆流してもうおかしくなりそう。なんで…と辰馬に訴えかけたのも一瞬で、辰馬の指が冷たいローションと一緒に俺の中に入ってきた。

「ふぁあっ、あ、ァあっ、あ…」
「前だけで満足できる身体じゃなかろー?」
「やめっ、言うな…っ」

指はあっという間に3本にまで増えて、俺の中はぐちゃぐちゃに掻き回されて。

「ゃだァっ、もぅ、無理っ、駄目っ、入れて、入れてっ!」

辰馬のを入れられた瞬間にイっちまいそうな予感はあったけど、もう指なんかじゃ満足できない、足りない。俺の前はまだ握られたまま。

「えいよ。晋、力抜き…っ」
「あああっ…!」

久しぶりの辰馬とのセックスは、やっぱりちょっとキツかった。辰馬も少し、てこずってるみたいだ。それでもゆっくりと辰馬は腰を進めてきて。ようやく全部が収まって辰馬の手が緩んだ拍子に俺は2回目の絶頂を迎えてしまう。

「晋…」
繋がったまま、くったりと力の抜けた俺の身体を抱いて、辰馬が唇を重ねてくれた。

「やっぱ久しぶりじゃとキッツイのう」
具合を確かめるように、ゆるゆると動き始めた辰馬。締め付け過ぎてしまっているのは俺にもわかっていたけど、もう意識が朦朧としてきて、どうにもならなかった。理性なんかとっくになくなって、なんとか辰馬にしがみついて、飛ばないように意識を保ってる。

「晋、痛くないがか?」
「う、うん…、だい、じょぶ」
俺の両脚を抱えて体勢を整えた辰馬の首にもう一度ちゃんと腕を回して抱き着いて。

「ぁっ、んァっ、ぅハァっ、ぁあっ…」
激しく腰を使って動き始めた辰馬に俺は翻弄される。頭ん中真っ白、もう何も考えらんない。俺にあるのは辰馬の存在だけ。辰馬、辰馬、辰馬、辰馬って、ひたすら辰馬の名前を呼んで感じるだけ。入れられたまんま乳首なんか噛まれたら、痛くて気持ち良くて飛んじゃいそう。

「晋、すまん、わしも」
今日はさすがに余裕ないぜよって、聞こえたのは気のせいだったのか。思い切り強く俺を抱きしめた辰馬の身体からがくっと力が抜けていって、身体の中には熱い飛沫の感覚。
ああ、辰馬が俺ん中でイってくれたんだって、それはもう、何ものにも代えがたい快感で。どくん、どくんって辰馬の鼓動を感じるだけで幸せ過ぎて泣きたくなる。心が満たされる。
ずるりと俺の中から中心が抜けていっても、まだ辰馬の腕は動けない俺を抱いてくれていた。

「もー、今日は我慢できんかったぜよ」
何度も何度もキスされて頭を撫でられて。ちょっと効き過ぎくらいのエアコンで、身体の表面は冷たかったけど、内側は熱かった。

「辰馬ってさー」
「なんじゃあ?」
互いの脚を絡めながら、俺は俺を抱いてくれている辰馬を少し見上げて聞いた。

「もしかして、普段遅いのって、我慢してんの?」
「へっ?」

間抜けな声を上げた辰馬が、何度も何度も瞬きしながら俺を凝視していた。

「遅い、…かのぅ?」
「早くはねェだろ?」

恥ずかしいのか、辰馬は自分の胸に俺の頭を押し付けて顔が見えないようにしてから、観念したように告白してくれた。

「…なんでわかったんじゃァ?」
やっぱりそうだったんだ。遅漏でもなんでもねェんじゃねーかお前。

「だって、今日、いつもみたいな汗かいてねェし」
俺は顔が見えて、尚且つ一番イイところに当たる正常位が一番好きなんだけど、いつもならヤってる最中に辰馬の汗が身体や顔にポタポタ落ちてくるんだ。
大量の汗をかいてる時の辰馬って、大概苦しそうな表情でさ。その辰馬の汗すら愛おしいとか思っちまうんだけど、今日はそんなに辰馬、汗かいてない。それに、『我慢できなかった』ってそれって、2週間してなかったからって意味じゃなくて、イクの我慢できなかったって意味じゃねェのかな?って、ちょっと思っただけ。いつもよりは早かったわけだし。って言っても俺よりは遅いんだけどさ。

「じゃって、せっかく晋と繋がっちょるのに、そんなに早う出してもうたら、もったいないろー?」
「もったいないってお前な…」

辰馬が遅くて、ツライ時もあるんですけど?やっぱりホラ、基本的には入れるようにはできてない場所なわけだからさ。長時間の受け身は正直キツい。ケツが壊れるんじゃねェか?って、マジで思う時あんだけど。

「我慢せん方がえいがか?」
「うーん。だって、やっぱりさァ」

早過ぎるのは問題だと思うけど、我慢しなかった今日もそこまでじゃなかったし、どうせ絶対俺が先にイっちまうだろうし、そこは問題ないんじゃないか。

それに、我慢しすぎてイかなくなっちゃった…ってのが、俺的には一番嫌なわけ。俺だけイって、辰馬がイカないんじゃあセックスとして成立してないんじゃねェの?って思うんだけど。

「わしは、晋が感じてくれたら、それでえいんじゃよ。自分は出さんでも」
「でも俺は、辰馬がちゃんとイってくれなきゃ嫌だ」

それに。絶対言ってやらないけど、後でお腹が痛くなろうと、それでも辰馬に中出しされんのが好きだなんて。中出しされたって、妊娠できるわけじゃないんだけどな、残念ながら。だけどそれでも、辰馬の身体から出たもんを受け入れられるんだぜ。だから、滅多にさせてもらえないけど、辰馬のを舐めて、辰馬が俺の口ん中に出してくれるのも好き。苦い、マズイなんて言いながら、本当は嬉しくて飲んじまうと思う。

「やっぱ辰馬がイカなきゃ、嫌なんだけど、俺は」
「ほんじゃあ、わしがイクためにも、晋には乱れてもらわんとのぅ」
「…へっ?ひゃあっ!」

辰馬の腕枕での、まったりしたトークから一転、いきなり視界がひっくり返って俺は、俯せにベッドに投げ出されていた。

「いっぱい晋が乱れてくれたら、わしじゃってイケるじゃろーのぅ」
「おまっ、何言って、っ…!」
普通でいい、普通にイケばいいんだっつぅのっ!我慢しなきゃいいんだって!

「さァて、どうしようかのぅ」
辰馬の手で双丘が割られて秘部を舐められる。

「今日は何回イケるかのぅ、晋は」
「ァ、ぅんっ、ィあ、ぁアっ、たっ、つも、かはっ…、ぃっ」

俺だけじゃなくて辰馬も一緒がいいって言いたかったけど、言葉にはならなかった。

きっと朝まで寝かせてもらえなくて辰馬に攻められ続けるんだろうなって予感の中、俺は快楽の底に堕ちてゆく。少しでいいから、縛られたいし、泣いちまうくらいは痛いの我慢させられたいな、とか。妄想しながら抱かれる俺は、辰馬だけが全ての世界、唯一の住人。


END



しや様リク、カラオケ後のH第一弾坂高篇でございます!今回のテーマは「2週間も空いたら、Mの妄想はSの行動を越える!」です(笑)もちろん沖土篇もそれでいきます(笑)

っていうか、一見アブナイ人に見られがちなSタチよりも、頭の中ではMネコ側の方が危ないこと考えてると思います!ウチはそうです!(笑)






















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