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友禅游媚様の6万さんくす企画フリーをすべてかっさらってまいりました!

6.土方さん







『ほんと、土方さんて肌キレイよね、うらやましい…』



そう言ったのはどの女だったか



つるつる



「副長って肌綺麗ですね」

朝、洗顔後に顔を合わせた山崎に言われた

「あ?」

「いや、すみませんでした…!」

突然の発言に聞き返しただけなのに、不機嫌と取った山崎は殴られる前にと逃げていった

「‥‥‥‥‥‥‥」

しばらく言われていなかったその言葉に昔のことを思い出す

真選組が発足してからすぐに仕事を任されてたわけじゃないから、ふらりと遊郭なんかにも行った

そこで会う女たちは皆一様に艶やかな雰囲気を携えていて、何となく選んだ女に指名を入れて一緒に酒を飲んだ

身体を求めない俺を始めこそ心底不思議そうに伺っていたその女も何度か指名を入れるうちに本物の笑顔を見せるようになって

『ほんと、土方さんて肌キレイよね、うらやましい…』

そう、確かこれを言ったのはその女だった

日に焼けながらも、くすみのない肌が、健康的で羨ましいと

それは暗に日の元で働くことが出来るのが羨ましいと言われているようだった

「今何やってんだろな」

いま思えば、あの女に惚れていたのかも知れない

俺がもっと若かったら『お前をここから出してやる』なんてドラマのような台詞を囁いていたかもしれない

まぁ、そんなに昔の話なわけではないのだけれど


思い出に浸りながら食堂に入ると山崎がいたので敢えて隣に座ってみる

「副長…!」

「なんだ?」

「?ご機嫌、ですか?」

どうやら先程と声のトーンが違うらしく、優秀な監察はそれを敏感に感じ取ったようだ

「1日中休まず仕事だけしてればモテるかもな、お前」

「へ?」

ミントンとか、してなければそこそこモテそうなものを…あ、地味だから気付いてもらえないのか

「すまん」

「え、何で謝るんですかぁ!?」

いきなりの、しかも鬼の副長からの謝罪にあわてふためく山崎を尻目に朝食を頂くことにした


柄にもなく過去を振り返る時間をくれた山崎に感謝、はしないが

「やべーつるつるもち肌〜
…抱いていいっすか?」

「真昼間から何言ってやがる万年発情期がァァァァァァ!」

見回り途中に会ったまるでダメな恋人(認めたくないが)とのやりとりも少しは価値のあるもののような気がした

「あ、やべ、勃った」

「‥‥‥‥‥‥‥」

やっぱ前言撤回で!


























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