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オオクニヌシとスクナヒコの外伝が未だ消化できません。
それはさておき、この二人が出会って、相棒と呼び合う仲になるまでの心の変遷を300Pくらいの薄くない薄い本でガッツリ読みたいと常々申しておるわけですが、その過程を自分でも妄想していたところ、どう考えてもオオクニヌシは八十神に輪姦されてるだろうという結論に達しました。私が脳内で輪姦してもモブレしても元ネタの方がよっぽど酷いというこの現実。そこから派生しまして、さんざん八十神に輪姦されまくってきたオオクニヌシはせっせそのものがトラウマになってたら美味しいなと。今ではスクナヒコとはできるけど、スクナヒコ以外とはできないよー、子ども180人いるけど全員せっせ以外の方法で作ったよみたいな(exイザナギ様の三貴神)
そんな感じで、モブレ美味しいわ( *゚∀゚)=3ハァハァしてたはずなのに、なぜかモブレすっ飛ばしてやっとスクナヒコと結ばれた翌朝の朝チュンが生まれてしまいました。なんでやねん。

世界で一番甘い朝


朝日が眩しい。
基本、太陽と共に活動を開始するような早起きのオオクニヌシは、珍しくこんな時間まで寝たと、驚いてすぐさま起き上がろうとした。
「……っ」
声にならない悲鳴。腰が痛い。内腿も筋肉痛だ。オオクニヌシは、この気だるさの理由を知っている。
その上しかも、誰かがしっかりと自分にしがみついていて、動きにくい。

(誰か、ではないな)
オオクニヌシは再度布団に沈みながら、自嘲気味に笑った。

ずっと自分を支えてくれているこの小さな神と、ようやく結ばれたのだ。恐怖が消えたのかというと、そうではない。ただ、それでもオオクニヌシは、スクナヒコと抱き合いたかった。一つになりたかった。
八十神たちにいいように扱われていた自分を、その事実を知りながらも、それでも好きだ、繋がりたいと言ってくれたスクナヒコを、オオクニヌシもなんとか受け入れたかった。愛されたかった。

「起きたのか?相棒。……おはよう」
まだ眠そうな金色の瞳が優しく笑いかけてくれる。いつもきれいに纏まっている髪がボサボサなのはお互い様か。
「もう少し寝てようぜ」
そう言って、自分に向かって腕を伸ばしたスクナヒコの肩で切りそろえられた髪が揺れる。その拍子に、普段は隠れている首筋に、赤い内出血の跡が見えた。
「……!!」
「どーしたよ?」
「す、すまない。跡を付けたつもりはなかったんだが……」
「跡?」
のそのそ起き上がったスクナヒコが鏡を持って戻ってくる。自分の姿を確認して、ひとしきり笑った後。
「気にすんなって。むしろちょっと嬉しい。このへんとか」
よくよく見ると、内出血だけじゃなく歯型のような跡も付いている。跡が付くほど噛み付いた記憶は全くないが、自分以外の誰がそんなところに跡を付けられるのかというと、考えるまでもなく自分しかありえない。

心底嬉しそうに笑う相棒が、それでいいのなら構わないとは思うが、明らかな行為の跡を付けられて嬉しいというのが、オオクニヌシはイマイチ理解できなかった。きっと、自分が噛み付いたとき、痛かったはずだし。

「そんなこと言ったらよ、自分の姿見たのか?相棒。おれはわざといっぱい付けたんだけど」
言われている意味がわからなかった。が、おそらく、わざわざスクナヒコが鏡を持ってきた理由はそれなんだろう。
ひょいと、向けられた鏡に己の姿を映して見てみる。

首筋、鎖骨、胸、二の腕の内側、脇腹、内腿。いつ付けられたのか、全く記憶にない。そんなにスクナヒコに吸われていた記憶もない。それだけ、昨夜自分は感じてしまっていたということだろうか。前も後ろも、右も左もわからなくなるほどぐずぐずに溶かされて夢中になっていたということだろうか。確かに、感じすぎて途中からわけもわからずずっと泣いていたような気もしてくる。オオクニヌシの顔には、あっという間に血液が集まってきた。

「相棒はおれのもんだって印付けてたら止まらなくなってなぁ」
もう誰にも渡さねぇぞと抱きつかれて頭が真っ白になる。
「なっ……な、君はっ」
嫌だとは思わなかった。むしろ嬉しかった。スクナヒコが喜んでいた理由もわかった。しかし、こんなの恥ずかしすぎる。
「や、やりすぎだ!」
それだけを言うのが精一杯で、オオクニヌシはスクナヒコの腕を離すとそのまま頭から布団に潜り込んでしまった。

「なんだよー?駄目だったかー?」
「駄目とは言ってない!」
「じゃあなんだよー?」
照れくさいとか愛しいとか恥ずかしいとか嬉しいとか好きだとか。伝えたい言葉はたくさんあったが、どれもこれも声に出すことは出来なかった。顔から火でも吹きそうだ。

「顔見せろよー、相棒ー」
「それは嫌だ」
「しゃーねーなー」
呆れたような声を出すスクナヒコだが、無理矢理布団を引き剥がすというようなことはしなかった。代わりに、小さい手が布団の中に入ってきてもぞもぞとオオクニヌシの腕を探して、見つけて、掴む。
「消える前にまた付けてやるからなー、おれのもんだって証」
掴まれた腕に、反対の手のひらを重ねてぎゅっと握ってみたものの。

そんな予告をされてしまっては、オオクニヌシはますます布団から顔を出せなくなるのだった。






















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