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ずっと遠くから見ていることしかできなかった坂本先生と、禍い転じてなんとやら…で付き合えることになったのはなったんだけど。
俺と先生の間には、付き合い始めて2週間、まだキス以上の関係は、ない。

Torenia


あれ以来、ほとんど先生のマンションに入り浸って、時々家に帰る、なんて生活を送っている俺だけど。今日は金曜日だから、このままずっと、週末は家に帰るつもりなんてなくて。だけど先生は、学校から持って帰ってきた小テストの採点で、さっきから忙しいみたい。
先生の邪魔をするわけにはいかないから、俺は黙って、リビングのソファに転がってテレビを見ていた。音はなるべく小さくして、先生が集中して、早く終わらせられるように。

学校から10分くらい、駅とは別の方向に歩いたところにあるコンビニで待ち合わせて、先生の車で一緒に学校から帰ってきて。2人で夕食を済ませた後にシャワーまで浴びてしまった俺は、ハッキリ言って暇だった。
先生が仕事をしているのは隣の部屋。邪魔しちゃいけないと思って、覗いてもいないんだけど。

(なんか暇だよなー)
(1人でテレビ見てるだけじゃー、家と変わらんねェかも)
(いやいや、もうすぐ先生だって仕事終わって、構ってくれるって)
もう、2時間も3時間もニュースばっかり見てたって、なんだか飽きてきた。内閣改造とかもうわかったっつぅの!
隣の部屋を、覗いてみたくなったけど。我慢だ我慢…なんてグダグダしている間に、いつの間にか俺は、ソファに転がったまま、眠ってしまっていた。

***

柔らかい唇の感触と、おっきい手に顔を触られた感じで、俺は目を覚ました。
「んっ…、んっ、ん…」

息が苦しいのは唇を塞がれているからだってことに気付くのに、そんなに時間はかからなくて。俺は両腕を先生の首に回してしがみついた。

「晋助、待たせてごめんの」

ようやく唇が離れて、ボーっとした視界のまま、俺の耳に届いたのは坂本先生の声。

「月曜までにやらにゃならん仕事は、全部終わらせたぜよ」
そう言って。もう一度俺に唇を重ねてきながら、先生のデカイ手が、Tシャツの裾を捲くり上げて俺の身体の上に這わされる。

「んっ、ふァっ、あっ」
Tシャツの中で、俺の首筋や鎖骨のあたりを撫でていく先生の指。

塞がれてる唇の隙間から、甘ったるい声が漏れてしまうのが恥ずかしくて。

「ゃっ、せんせ、だめっ…」
「そうじゃの」

俺が先生のTシャツを掴んで胸に顔を押し付けたら。先生は俺の頭を撫でてくれて、それから背中と膝の裏に腕を通して、抱き上げた。

「ひゃあっ!」
「確かに、ソファじゃ嫌じゃの」

俺はそのまんま、1人暮らしのはずなのに何故か最初からダブルベッドだった先生の寝室に運ばれる。お姫様抱っこで。

「はい、晋、万歳しィ」

ベッドに座った状態で、するすると、されるがままに脱がされていく俺のTシャツ。
いや、確かに、先生とこうなることを、ずっと望んでいたし、ずっと待っていたって言えばそうなんだけど。まさかいきなり、寝込みを襲われるとは思ってもいなくて。

「せん、せ…」
ゆっくりと押し倒されて、先生の唇が首筋に押し当てられる。
「んんっ、ぁアっ…」
ピクンと跳ねる身体と一緒に、出てしまった声が恥ずかしくて俺は両手で自分の口を塞いだ。
反対側の首筋もツツー、と降りて行って、先生の舌は鎖骨に到達する。

「んっ、んんっ…」
「晋助、声出して、えいんじゃよ?」

俺の両手を、口許から引きはがしながら先生は俺を見つめて、優しく諭すように言ってくれた。
「やっ、やだっ!恥ずかしいっ!」
「ほがなことないろー」
言いながら、俺の両手首を掴んで自分の首の後ろに回した先生が、ちゅっと俺の胸のピンク色の飾りに吸い付いた。

「んぁあっ、はあっ、んんっ」
相手が大好きな先生だからなんだろうか?俺は声を抑えることができなかった。
(どうしよう、どうしよう)
ちょっと触られたり、舐められたくらいでこんなに感じてしまって声出して。先生に『慣れてる』とか『遊んでる』って、思われちゃったらどうしよう?そりゃ、否定できない部分も、あるっちゃーあるんだけど、先生にはそう思われたくないよ。

「どうしたんじゃ?晋助」
いつの間にか、俺は喘ぎながら泣いていたみたいだった。先生の長い指が俺の目の下を拭ってくれる。
「今日はしたくなかったんか?」
ぎゅっと抱き起こされて、俺は慌てて首をぶんぶん横に振る。そんなことない、先生と、したくないなんて、有り得ない。
「どうしたんじゃ?言ってくれんとわからんぜよ?」
胡座をかいて座った先生の膝の上に乗せられて、頭や背中を撫でてもらうと、なぜだかすっごく落ち着いた。

「な、なんかっ…」
こんなにいっぱい声出して恥ずかしい、って。先生の肩に顔を押し付けながら呟くみたいに打ち明けて。

「慣れてるとか、思われたら、どうしよう、って…」
先生は、俺の言葉を聞いて、一瞬驚いたように固まっていたんだけど、すぐに、デカい手で俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でてくれた。

「ほがなこと心配しちょったんか?」
「だって!」
顔を上げて訴えようとしたら、そのまま視界がぐるっと回って、俺はまた押し倒されていた。

「まっこと、晋助はかわええのう」
首筋に吸い付きながら、先生は俺の下着をずり下ろしていく。
「ぁっ、やっ、んんっ、んあっ」
「大丈夫じゃから、もっと声出してくれんかの?」
耳元で囁かれながら、先生の手がいやらしく俺の太腿を撫で回す。だけど、ギリギリまでくるのに、焦らすみたいに中心にはまだ触ってくれなくて。

「ぁッ、ハっ、…んくっ、せんせっ…」
硬くなった胸の突起を先生の舌と指で弄ばれて。厭が応でも俺の中で快感が迫って上がってくる。もう、気持ち良すぎて、他のことが考えられなくなるくらい。

「晋助、名前で呼んでほしいんじゃけど?」
「えっ?あ、っ、たつま、っ?」

学校では相変わらず『先生』としか呼んでいなかったから、どうしても、慣れなくてついつい『先生』と呼んでしまっていたんだけど。
「晋助、もっかい」
「んっ、ァっ、たつま?」

うっすらと閉じていた瞳を開けたら、辰馬はなんだか、すごく嬉しそうに微笑んでいた。俺が名前で呼んだだけだってのに、なんだか、胸のあたりがきゅうっとなる。
辰馬は、ベッドの枕元にに備え付けの扉を開けて、青いチューブのゼリーをたっぶりと手に取った。

「辰馬っ、辰馬っ!」
しがみつくみたいにして辰馬の口づけを求めながら、俺は双丘を割った辰馬の指が、ゆっくりと自分の中に入ってくるのを感じていた。
「んんっ、んあっ、あああっ」

指が2本、3本と増えて行くけど、痛くはなかった。それに、いつ辰馬とこうなってもいいように、シャワーの時は毎回、中まで洗うようにしていたんだ、実は。2週間前に輪姦されて切れた傷が治りかけて痛くなくなってきてからずっとだ。今日やっと、その密かな努力が報われたってわけ。これで、感じるなとか、テンション上げるなって方が無理な話だ。
「った、つま!もう入れてっ!辰馬の欲しいっ!」
「まだじゃ、もう少し」
自分のモノが、平均を遥かに超えてデカイせいか、辰馬は慎重だった。
辰馬の指が、的確に俺の前立腺を刺激してくる。
ああ、もう、そんなにぐちゃぐちゃにされたら。
「ああっ、んはァっ、ゃっ、ァっ、んアぁっ…」

もうヤバイ。指だけなのに気持ち良すぎておかしくなる。
「晋助、えいか?」

ずるっと俺の中から辰馬の指が引き抜かれて、辰馬が全裸になって覆いかぶさってきた。
「きっ、聞くなっ、ての」
ぐっと両脚を抱えられて。俺からは何にもしていないのに、すっかり大きくなった辰馬の中心が俺の秘孔に宛われる。
「ああー、っ!!」

いくら解しても、何度経験して慣れてると言っても。この、最初の瞬間の痛みと違和感だけはなくならない。元々、入れるように出来てる場所じゃないんだから仕方ないんだけど。
一番太い首の部分を収めたところで、辰馬が俺の耳元で囁いた。

「晋助、痛くないがか?」
酸素を求めて荒い呼吸を繰り返しながら、俺は辰馬の首にしがみついて必死で頷いた。
「ほんじゃあ」
辰馬の腕に力が入って、腰が押し進められる。急激に中を拡げられて、少し辛かったけど、やっと辰馬とひとつになったんだって、ずっと遠くから見ていることしかできなかった先生と繋がったんだって。そっちの想いの方が、遥かに強かった。

「動いてもえいか?」
完全に根本まで俺の中に収まって。ああ、腹ん中が熱い、直腸いっぱいに、辰馬を感じる。
「…、うん」
俺の返事をちゃんと確認してから、辰馬は激しく腰を打ち付け始めた。

「あっ、あっ、あっ、んああっ、んんーっ」
時々、片手で自分の身体を支えた辰馬に、頭や顔を撫でられる。もちろん激しい腰の動きはそのままで。身体の上に辰馬の汗がポタポタ落ちてきて、それにすら感じてしまう俺。
辰馬にもっと触って欲しくって、もっと全身で辰馬を感じたくて、俺は辰馬の頭に腕を伸ばす。そうしたら、その腕を掴まれて、そのままぎゅっと抱きしめられて身体を起こされて。背中と腰を支えられたまま、対面座位で下から激しく突き揺さ振られた。

「ァっ、ぁ、あ、アっ、た、つまァっ」
辰馬の首に両腕を回して、突き上げられる度に押し寄せる快感の波に飲まれないよう必死に耐える俺は、いつの間にか辰馬の背中に爪を立ててしまっていた。それでも、ビク、ビクッて身体は痙攣してがくがく震えて、力が抜けていく。
「ゃ、ゃだ、辰馬っ、俺、もぅっ」
わけがわかんなくなるくらい気持ち良すぎて、辰馬の広い肩に顔を埋めて俺は泣きながら限界を訴えた。

「ん、えいよ。イキイキ」

それまで俺の背中を支えていた辰馬の腕が1本離れて、俺の中心を扱き始める。もう、ただでさえ限界だってのに、そんなことされたら。

「やーっ!!辰馬、イク、イクっ!イっちゃうっ!」
「ん、わしも」
下から突き上げる速度は変わらないまま。深く辰馬に口付けられて舌を絡め取られたまま、辰馬の中心が俺の一番奥深くを刔るのと同時に俺は辰馬の手の中に精を吐き出した。

***

ぐったりと動けなくて膝にも力が入らなくて、まだ僅かに繋がったまま辰馬の身体に全体重を預けてしまっていて。
辰馬がゆっくりゆっくり、俺の背中や頭を撫でてくれる気持ち良い手の平の体温を感じていた。
俺の呼吸が治まってきたのを感じたのか、辰馬にぐっと身体を持ち上げられて、ずるりと辰馬の中心が俺の中から抜ける。

「ァっ…」
小さく呻き声を上げてしまった俺の身体をベッドに横たえて、辰馬はきれいに後処理をしてくれた。

「ってか、辰馬、いつの間にゴムつけてたんだよ?」
「んー?気付かんかったじゃろー?」
挿入の直前まで下着履いてたよなァ、辰馬。俺、そんなに、意識吹っ飛ぶ程感じさせられてたってコト?

「そういう晋助も、いつの間に中洗ったんじゃあ?」
白い液体がいっぱい溜まったコンドームをティッシュに包んで捨てた辰馬に言われて、俺は恥ずかしくなって俯せて枕に顔を埋めた。
「そんなに、したいと思って、くれとったんじゃな」
そんなこと聞くんじゃねェって。言ってやりたかったけど言い返せなくて。だけど耳まで真っ赤になってしまっているのは自分でも自覚している。

「晋助」
俺の名前を呼びながら、辰馬が俯せのままの俺の身体に乗っかってきた。俺より10センチ以上もデカイ辰馬だから、少し重たいんだけど、辰馬の心臓の鼓動を直に感じてしまって俺は動くどころか声も出せなかった。
「大好きじゃよ」
指を絡めて耳元で囁かれて、はむっと耳たぶを唇で挟まれて。
もう、有り得ないくらい苦しい。…だけど、嬉しい。

「俺が死んだら、辰馬のせいだ!」
「何を言っとるんじゃあ?」

耳たぶを甘噛みされたまま、枕から顔だけを横に動かして。
「幸せ過ぎて、俺、絶対死ぬ」
「またおんしは、ほがなことを」
晋助が死んだら、追い掛けちゃるからのって、辰馬は笑っているんだけど。この、辰馬の笑顔が、こうやって俺だけに向けられる日がくるなんて、全く考えてもみなかったし想像もできなかった。つい、2週間前までは。

***

「晋助、いい加減、お腹空かんがかぁ?」

枕を2つ重ねて、斜めに寄り掛かった辰馬の長い脚の間にうずくまって、俺は辰馬の中心にしゃぶりついていた。
平日なら、とっくに学校に行っていなきゃならないような時間。今日は土曜日で、学校は休みで。

「辰馬のが全然収まんないからだろ?」
舌で、先端だけを舐めながら視線を上げる。一晩中かけて、もう何回ヤったかなんて、数えてられなくなった。
「そりゃー、晋がそうやってほがなエロい顔で舐めちょったら、収まるモンも収まらんじゃろーが」
「だって」
俺が、いつから辰馬のコト好きだったと思ってんだよ?1年の時から、数学だけはサボったことないんだからな、俺は。
じゅぶじゅぶって音を立てながら、また喉の奥まで使って辰馬の中心を舐め上げる。苦しくなる寸前まで口の中に含んで、吸い付いて扱き上げて。

「もうえいから。おいで、晋」
脇の下に両腕を入れた辰馬に抱き上げられて唇を重ねられて。辰馬の指が俺の中に入ってくる。
「ま、1日中ベッドの上ってのも悪くないかもしれんの」
「ァ、あっ、うはっ…」

この大きさに、だいぶ慣れてきてしまった俺の身体は、すんなりと辰馬の中心を飲み込んでゆく。
「わしだけ気持ち良くなっても仕方ないからのぅ」
言って、いっぱいキスをくれながら、また俺を激しく優しく攻め立てる辰馬。昨夜からずっと腰振りっぱなしだってのにこの元気。こういう辰馬みたいなのが絶倫って言うんだなってしみじみ感じてしまう。
俺は、辰馬とは違って体力になんか全然自信はないから、明日はきっと動けないだろう。だったら結局明日も1日ベッドの上じゃないかって。だけどきっと辰馬が甘えさせてくれるから、ずっと側にいてくれるから。

それでもいいやっていうか、むしろこれって、すごい幸せなんじゃないかって、俺は辰馬にしがみついて下から揺さ振られて喘がされながら、霞んでいく意識の中でぼんやり考えていた。


END



週末の度に1日中ヤリまくってて下さい!それが坂高ですっ!…タイトル「Torenia」はまたまた花で花ことばは「可憐な欲望」






















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